f1のミカタ

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2019 オーストラリアGP #AusGP #f1 新人を追う~アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)

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早いもので開幕戦オーストラリアGPから一週間。

 

 

毎年ワクワクしながら臨むF1開幕戦ですが、

今年はいつも以上に興奮したグランプリになったんじゃないでしょうか。

 

1コーナー、3コーナーの大型クラッシュっていうような驚きじゃなくて、

珍しく純粋にレース展開にワクワクしたグランプリになりました。

 

 

フェラーリの大失速をはじめ、

今年のボッタスはやるのか?

レッドブル・ホンダの初優勝は? 

チャンピオン争いはマッチレースじゃなくなるか?

 

なんて話題がWebやSNSから不安の目にはどんどん入ってくることでしょう。

 

 

そして次の #Bahrain GP ではああなる、こうなる、そうあってほしい、

なんて妄想でいっぱいのことと思います。

 

 

それはそれで楽しんでもらいながら

ここでは2019シーズンのニューカマーたちに注目してみた次第です。

 

👉ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)

👉ランド・ノリス(マクラーレン

👉アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ

👉アントニオ・ジョビナッツイ(アルファロメオ

 

今シーズンは4人の新人がF1デビューを飾っていますね。

最近では多い方じゃないでしょうか。

 

それぞれ、どんなグランプリを過ごしたのか? 

今後のレースへの意気込みは?

彼らのコメントから探ってみたいと思います。

 

アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ

初回はホンダPUを積むトロ・ロッソを駆るアレクサンダー・アルボン。

 

出身国はタイ(!)

アジア人ドライバーが不在だったところにタイ出身のドライバーがエントリーしてきました。

 

タイ人ドライバーって今まで聞いたことないから「初」⁉ と思いきや

1955年のF1で乗ってたらしいですね。

そんな前のことまで追いかけられてません。

 

実に64年ぶりのタイ出身F1ドライバーです。

74歳以上の方々はご存知なのでしょうか?

 

日本で言えば、1987年に中嶋悟氏が

日本人パーマネントドライバーとしてデビューしたときと同じような「事件」

なのではないでしょうか?

 

出身のタイでは盛り上がってるんでしょうか?

 

www.thephuketnews.com

 

検索したところでは、めちゃめちゃ盛り上がってる感じが見受けられませんでした…

 

それもそのはずかもしれません。

アルボンはイギリスで育ち、イギリスのレースシーンで頭角を現し、

F1シートをゲットしました。

父親がイギリス人で、BTCCドライバーとして活躍していたようです。

 

しかし国籍は母方のタイを選択したようです。

盛り上がってない(不明)のは、そのせいかもしれません。

 

 

F1にたどり着くまでの経歴や

昨年成績3位となったF2での戦績は専門サイトに勝るはずもありませんので

お任せします。

   ↓

https://www.redbull.com/jp-ja/alexander-albon-profile

 

 

 

アルボンのコメントの移り変わりを

冬季テストからオーストラリアGPまで追ってみます。

 

冬季テストー2  3日目

 「自分たちにとって何が機能するのかを確認するためにたくさんのことを試せたから、成功に満ちたプレシーズンテストになっている。」

 

 

F2をしっかりチェックしてなかった筆者にとっては前触れもなく

突如名前が挙がってきたドライバーだったアルボン。

 

2019年のフォーミュラEにエントリー済みの状態から引き抜いてきた

っていうのが印象的でした。

 

レッドブル幹部にすれば

それだけダニエル・リカルドの移籍が想定外だったんでしょう。

 

そして冬のテスト。

記念すべきF1での第1周目でスピンをかますとは

なかなかなデビューを飾りましたね。

 

スピンを喫しながらも

全体的には身になるテストだったことが伝わってきますね。

 

オーストラリアGP 初日

そして本番。

テストのデジャヴを見ているかのように、アルボンはFP1でスピン。

しかも今度はマシンをウォールにヒット。

 

 

 チームの努力でFP2に参加できたアルボンは、初のF1セッションをこう語っています。

 

FP1でスピンした後は少し気楽に行くことにした。

スピードを取り戻してからはプログラムに沿って作業を進め、マシンでいくつか試した。タイムシートは別として、かなりタイトな中団グループの中でも僕らはかなり強そうだ」

 

スピンしたことを反省し受け入れつつも、それも含めて自信をつけていることを強調。それが体裁を保つためのものとはあまり感じさせないコメントになっていて、徐々に慣れてきて、速く走ることができているんだなと感じます。

 

オーストラリアGP 予選

「Q1の2回目のランがうまくまとまって、そこからリズムに乗れたんだ。」

「Q3を逃してちょっと悔しい。」

「ちょっと緊張するだろうし、今夜よく眠れるかどうか分からないけど! F1での初レースが楽しみでしょうがない。ダメージを受けないように気をつけて、いい結果を残せるようにがんばる」 

 

いいですね。

これまでについてきた自信がこの悔しさにつながっているんでしょうか。

 

F1でレースができることの嬉しさが隠せない感じがニューカマーらしくていいですね。既に完成された感が漂うシャルル・ルクレールフェラーリ)とはまったく違いますね。

 

オーストラリアGP 決勝

「Mixed feelings today! 今日は複雑な気持ちだ。最初のレース週末だったので、何を期待すればよいのかわからなかった」

「ポイントを獲得できたはずだと思うので、少し残念だが、よい経験になったし、相対的に言って、クリーンな週末を過ごすことができた」

 

アルボンのオーストラリアGPは「F1でレースをするための自信」

つけることができた機会になったのではないでしょうか。

 

オーストラリアGPの決勝については、どうしてもマックス・フェルスタッペン

第4期ホンダに初表彰台をもたらしたことがフォーカスされがちですが、

予選は2台ともにQ2進出、決勝ではダニール・クビアトが10位入賞と

トロ・ロッソの戦闘力もなかなかのものでした。

 

アルボンのコメントが今回のように自信が漲っていく様子がうかがえたら、

シーズンの中ごろからのレースがとても見応えありそうですね。

 

 

 

子どものようなアルボン

具体的にどこが、ということを説明するのが難しいのですが、

アルボンのコメントには無邪気さが根底にあって

F1に乗ることがいかに嬉しいかが伝わってくるようです。

 

記事を通してアルボンのコメントを読むと、とても好感が持てます。

実物もみんなから愛されるキャラクターなのでしょう。

 

お人よしだとレースの世界では勝てなさそうなのですが、

アルボンには是非活躍してもらいたいですね。