f1のミカタ

クルマのテクニカルなことはあまりよく分からないF1ファンに読んでもらいたいブログを目指しています

クビアトショックは文化だ

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冷酷な仕打ち?

思わず「おっ!」と声が出てしまったニュースが、第4戦ロシアGP後に飛び込んできた。
 
「ダニール・クビアトがマックス・フェルスタッペンとスワップ
 
セバスチャン・ベッテルに二度突っ込んだことと、それがダニエル・リカルドにも悪影響を与えたことで、チームと話し合いの場を持つのは聞いていたが、まさかここまでのことになるとは思わなかった。
 
その後、詳細を知りたいといろいろニュースを見渡しているが、フェルスタッペンのことはたくさんあれど、クビアトに関することはほぼない。本人のコメントもない。
 

ヘルムート・マルコの陰謀

まぁクビアト本人にしてみればもちろんショックだろう。チームは認めてないが、これは降格だからね。働きが悪ければ降格とかいう前振りもなかったんだろうな。
 
これは明らかに、あのヘルムート・マルコの陰謀だ。レッドブルチームの実質的な支配者。将来のスター性があるマックス・フェルスタッペンを囲い込むために、ロシアGPのクビアトの状況を最大限に利用したんだ。虎視眈々と機会を伺ってたんだろうな。
 
セバスチャン・ベッテルレッドブルを去って、クビアトを昇格させたとき、声高にチームのドライバー育成プログラムが有効に機能していることをアピールしていたのは何だったのか?
 
これまでこんなシーズン中のスワップがなかったかというと、そんなことはない。
最近でこそあまりないが、80年代、90年代はちょこちょこあった気がする。
 
電撃的という意味では、ミハエル・シューマッハがたった1戦でフラビオ・ブリアトーレ率いるベネトンのレギュラーポジションを得たことを思い出される。厳密に言えばスワップではないけど、交換要員になったロベルト・モレノにとっては青天の霹靂だったろう。
 

やはりF1はトップ・オブ・トップの世界なのだ

F1を見ていると、外国の文化を、肌で感じることがある。
今回のこれもその一つ。
 
日本人はこの件をやり過ぎを感じる人が多いのだと思う。実際、筆者もそう感じている一人だ。
でも、F1の中にいる人たちは「ま、それも仕方ないよね」的な雰囲気だ。これについて公に否定的な発言したのはジェンソン・バトンくらいじゃないか?
 
日本と違って、外国では能力がないと判断された者に対しての扱いは冷淡だ。特にF1はものすごくスピードが速い世界だから、モロにそういう面が出る。
 
結果がすべて。
 
その言葉そのものを目の当たりにして、驚きを感じつつも、これぞ「THE 外国」だな、と思う自分もいる。
 
クビアトは、幸いにも「戦闘力のある」チームへの降格なので、逆にAチームを食ってやればいい。それでシーズンを終えたとき、どうなるかが楽しみだ。
 
そんなことを思いながら明日からのスペインGPを観よう。