f1のミカタ

クルマのテクニカルなことはあまりよく分からないF1ファンに読んでもらいたいブログを目指しています

F1の予選はスタートグリッドを決めるためのものだけじゃない

f:id:Hacienda:20160402071417j:plain手に汗握る予選なんて稀だ

二週間前のオーストラリアGPで露見した、新予選フォーマットの正体。
とても残念過ぎる結果だった世界中が失望した。
 
でも、ああいった形の予選が展開したことに、筆者はそれほど残念には思わなかった。
 
なぜかって?
これまでだって、盛り上がりのない予選を何度見てきたことか。今回もそのうちの1つに過ぎない。
 
アイルトン・セナナイジェル・マンセルミハエル・シューマッハがポールを獲るだろうと分かっていた時期もとても長いし、誰がポールを獲るのか分からないという状況なんてそれ程多くはなかったのがF1の予選だ。インディじゃない。
 
今回は突然ど運輸されることが分かった新しい試み、それもおもしろくなるのかどうかが疑問視されていた試みという事情があったので、いつも以上にみなが注目していた。それ故、あんな終わり方に過剰な反応を示しただけだと思っている。
 

じゃあ、どんな予選にすればいいのか?

筆者としては、まず予選を一つのイベントとして確立するのがいいと考える。

 
数年前から、決勝のための予選という概念が植えつけられたおかげで、本当の最速が誰なのか?どのクルマなのか?が分からなくなった。決勝を見据えた予選だから、なおさらグリッド順が結果を左右することになる。
 
セナが最速の称号を得られたのは一周の速さでは敵がいなかったからだ。プロストがプロフェッサーの異名をとったのは、他のみんなが最速を争っているときにただ一人決勝を見据えていたからだ。すべては予選が一つの独立したイベントとして成立していたからだ。
 
その形に戻してみたらどうか。
 
予選用タイヤの復活。
タイヤの使用制限なし。
決勝用セッティング変更と給油を可能にすることで、完全予選セッティングで真の速さを競う。
 
ルイス・ハミルトンがコメントしているような、何も気にせずドライバーがアクセルを踏んでいける状況をつくることが、F1を魅力あるスポーツにしてくれるはずだ。
 
そこに新しい要素を加えるとすれば、ポイントを付与。
最終的なグリッドで決めるか、経過時間での順位でもいいだろう。これなら独立したイベントにもなるし、決勝のための予選にもなる。
 
要はドライバーの本気の走りを見せることができるかどうかにかかっているのではないだろうか。
 
そんなことを考えながら第二戦バーレーンGPを見ていきたい。