f1のミカタ

クルマのテクニカルなことはあまりよく分からないF1ファンに読んでもらいたいブログを目指しています

シロウト検証~第二戦バーレーンGPで今シーズンの勢力図は見えたのか?

 
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シャルル・ルクレールの初ポールポジション、そしてPUトラブルが発生するまでの堂々のトップランに沸いた第二戦バーレーンGP。
 
たとえあなたがアンチフェラーリだったとしても、
ニュースター誕生の瞬間をじっと見守っていたんじゃないでしょうか?
 
あともう少しのところで…
思い出されるのは2002年のフランスGP。
F1参戦2年目で、当時のトップチームであるマクラーレンに移籍したキミ・ライコネン
アデレード・ヘアピンのオーバーランを思い起こさせました。
 
 
 
 
さて、開幕戦の舞台アルバートパークサーキットはいわゆる「特殊な」コースということで、
その結果は本来の勢力序列を示していないという声は毎年のように言われていますね。
 
特に今シーズンはその声が大きいような気がします。
ウィンターテストの結果を(フェラーリが)大きく裏切ったからでしょうか?
 
 
上の記事でもあるように、バーレーンGPが終了した今、
今シーズンの勢力図が見えてきたのかどうかを考察してみたいと思いました。
 
もちろんチームの力は明確に出せるものではありません。
チーム力を左右する要素は非常に多く、専門家でさえ読み外すことも少なくありません。
 
ワタシは素人F1ファンなので、世の中に出回りつくした情報で考えることにします。
今回でいえば純粋に予選タイム、順位で見てみるくらいです。
情報や条件を加えて過ぎてもキリがないですからね。
 
 
 
まず、「昨シーズンは、第二戦(バーレーンGP)で序列が見えたのか?」を考えてみたいと思います。
 
▶2018年 開幕オーストラリアGP 予選結果
 
▶2018年 第二戦バーレーンGP 予選結果
ルイス・ハミルトンはグリッドペナルティがありましたが、ここでの順位は純粋にタイム順としています。
 
 
いまF1には二つのクラスが存在していると言われて久しいですが、
クラスAの3チーム6台と、クラスBにあたるその他チームとの間に
大きな差があることは予選タイムを見ても明らかですね。
 
両GPともに5位と6位との間には約1秒もの開きがあります。
 
これについては「第二戦(バーレーンGP)で序列が見えた」ことの一つになるかと思います。
残念ですが「昨シーズンはトップ3チームに追いつける中団チームはない」という展開ですね。
(その通りになりました)

 

 

注目すべきはベスト・オブ・レストの争い。

 

▶2018年 開幕オーストラリアGP 予選結果

 

  ドライバー チーム タイム
6 ケビン・マグヌッセン ハース 1'23.187
7 ロマン・グロージャン ハース 1'23.339
8 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1'23.532
9 カルロス・サインツ ルノー 1'23.577
10 フェルナンド・アロンソ マクラーレン 1'23.692
11 ストフェル・バンドールン マクラーレン 1'23.853
12 セルジオ・ペレス フォース・インディア 1'24.005
13 ランス・ストロール ウィリアムズ 1'24.230
14 エステバン・オコン フォース・インディア 1'24.786
15 バルテリ・ボッタス メルセデス NO TIME
16 ブレンドン・ハートレー トロ・ロッソ 1'24.532
17 マーカス・エリクソン ザウバー 1'24.556
18 シャルル・ルクレール ザウバー 1'24.636
19 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ 1'24.922
20 ピエール・ガスリー トロ・ロッソ 1'25.295

 

 

▶2018年 第二戦バーレーンGP 予選結果

 

  ドライバー チーム タイム
6 ピエール・ガスリー トロ・ロッソ 1'29.329
7 ケビン・マグヌッセン ハース 1'29.358
8 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1'29.570
9 エステバン・オコン フォース・インディア 1'29.874
10 カルロス・サインツ ルノー 1'29.986
11 ブレンドン・ハートレー トロ・ロッソ 1'30.105
12 セルジオ・ペレス フォース・インディア 1'30.156
13 フェルナンド・アロンソ マクラーレン 1'30.212
14 ストフェル・バンドールン マクラーレン 1'30.525
15 マックス・フェルスタッペン レッドブル NO TIME
16 ロマン・グロージャン ハース 1'30.530
17 マーカス・エリクソン ザウバー 1'31.063
18 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ 1'31.414
19 シャルル・ルクレール ザウバー 1'31.420
20 ランス・ストロール ウィリアムズ 1'31.503

 

 

 

ハース、そしてルノーが二戦ともに速さを見せていますね。

マクラーレンフォース・インディアトロ・ロッソがそのすぐ後ろのポジションを争っていて、

ザウバー、ウィリアムズが離され気味でしんがりを務めているといった序列が伺えます。

 

 

 

じゃあこの序列がどうなったか、

第三戦中国GPからスペインGPまでの予選タイムを見てみましょう。

 

▶2018年 第三戦中国GP 予選結果

 

  ドライバー チーム タイム
7 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1'32.532
8 セルジオ・ペレス フォース・インディア 1'32.758
9 カルロス・サインツ ルノー 1'32.819
10 ロマン・グロージャン ハース 1'32.855
11 ケビン・マグヌッセン ハース 1'32.986
12 エステバン・オコン フォース・インディア 1'33.057
13 フェルナンド・アロンソ マクラーレン 1'33.232
14 ストフェル・バンドールン マクラーレン 1'33.505
15 ブレンドン・ハートレー トロ・ロッソ 1'33.795
16 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ 1'34.062
17 ピエール・ガスリー トロ・ロッソ 1'34.101
18 ランス・ストロール ウィリアムズ 1'34.285
19 シャルル・ルクレール ザウバー 1'34.454
20 マーカス・エリクソン ザウバー 1'34.914

 

 

▶2018年 第四戦アゼルバイジャンGP 予選結果

 

ドライバー

チーム

タイム

7

エステバン・オコン

フォース・インディア

1'42.523

8

セルジオ・ペレス

フォース・インディア

1'42.547

9

カルロス・サインツ

ルノー

1'43.351

10

ランス・ストロール

ウィリアムズ

1'43.585

11

セルゲイ・シロトキン

ウィリアムズ

1'43.886

12

フェルナンド・アロンソ

マクラーレン

1'44.019

13

シャルル・ルクレール

ザウバー

1'44.074

14

ニコ・ヒュルケンベルグ

ルノー

1'43.066

15

ケビン・マグヌッセン

ハース

1'44.759

16

ストフェル・バンドールン

マクラーレン

1'44.489

17

ピエール・ガスリー

トロ・ロッソ

1'44.496

18

マーカス・エリクソン

ザウバー

1'45.541

19

ブレンドン・ハートレー

トロ・ロッソ

1'57.354

20

ロマン・グロージャン

ハース

NO TIME

 

▶2018年 第五戦スペインGP 予選結果

 

ドライバー

チーム

タイム

7

ケビン・マグヌッセン

ハース

1'17.676

8

フェルナンド・アロンソ

マクラーレン

1'17.721

9

カルロス・サインツ

ルノー

1'17.790

10

ロマン・グロージャン

ハース

1'17.835

11

ストフェル・バンドールン

マクラーレン

1'18.323

12

ピエール・ガスリー

トロ・ロッソ

1'18.463

13

エステバン・オコン

フォース・インディア

1'18.696

14

シャルル・ルクレール

ザウバー

1'18.910

15

セルジオ・ペレス

フォース・インディア

1'19.098

16

ニコ・ヒュルケンベルグ

ルノー

1'18.923

17

マーカス・エリクソン

ザウバー

1'19.493

18

ランス・ストロール

ウィリアムズ

1'20.225

19

セルゲイ・シロトキン

ウィリアムズ

1'19.695

20

ブレンドン・ハートレー

トロ・ロッソ

NO TIME

 

ハース、ルノーのグループにマクラーレンフォース・インディアが加わった様子がうかがえます。

トロ・ロッソはちょっと低迷していますね。

逆にザウバールクレールが中断グループに入ってきた感じです。

 

この推移をみると、バーレーンGPで勢力の序列が分かる」ということは言えなさそうですね。。。

 

 

でも、このままだと話が終わってしまうので、

今シーズンの2戦の推移を追ってみることにしましょう。

 

▶2019年 開幕戦オーストラリアGP 予選結果

 

ドライバー

チーム

タイム

1

ルイス・ハミルトン

メルセデス

1'20.486

2

バルテリ・ボッタス

メルセデス

1'20.598

3

セバスチャン・ベッテル

フェラーリ

1'21.190

4

マックス・フェルスタッペン

レッドブル

1'21.320

5

シャルル・ルクレール

フェラーリ

1'21.442

6

ロマン・グロージャン

ハース

1'21.826

7

ケビン・マグヌッセン

ハース

1'22.099

8

ランド・ノリス

マクラーレン

1'22.304

9

キミ・ライコネン

アルファロメオ

1'22.314

10

セルジオ・ペレス

レーシングポイント

1'22.781

11

ニコ・ヒュルケンベルグ

ルノー

1'22.562

12

ダニエル・リカルド

ルノー

1'22.570

13

アレックス・アルボン

トロ・ロッソ

1'22.636

14

アントニオ・ジョビナッツィ 

アルファロメオ

1'22.714

15

ダニール・クビアト

トロ・ロッソ

1'22.774

16

ランス・ストロール

レーシングポイント

1'23.017

17

ピエール・ガスリー

レッドブル

1'23.020

18

カルロス・サインツ

マクラーレン

1'23.084

19

ジョージ・ラッセル

ウィリアムズ

1'24.360

20

ロバート・クビサ

ウィリアムズ

1'26.067

 

▶2019年 第二戦バーレーンGP 予選結果

 

ドライバー

チーム

タイム

1

シャルル・ルクレール

フェラーリ

1'27.866

2

セバスチャン・ベッテル

フェラーリ

1'28.160

3

ルイス・ハミルトン

メルセデス

1'28.190

4

バルテリ・ボッタス

メルセデス

1'28.256

5

マックス・フェルスタッペン

レッドブル

1'28.752

6

ケビン・マグヌッセン

ハース

1'28.757

7

カルロス・サインツ

マクラーレン

1'28.813

8

ロマン・グロージャン

ハース

1'29.015

9

キミ・ライコネン

アルファロメオ

1'29.022

10

ランド・ノリス

マクラーレン

1'29.043

11

ダニエル・リカルド

ルノー

1'29.488

12

アレックス・アルボン

トロ・ロッソ

1'29.513

13

ピエール・ガスリー

レッドブル

1'29.526

14

セルジオ・ペレス

レーシングポイント

1'29.756

15

ダニール・クビアト

トロ・ロッソ

1'29.854

16

アントニオ・ジョビナッツィ

アルファロメオ

1'30.026

17

ニコ・ヒュルケンベルグ

ルノー

1'30.034

18

ランス・ストロール

レーシングポイント

1'30.217

19

ジョージ・ラッセル

ウィリアムズ

1'31.759

20

ロバート・クビサ

ウィリアムズ

1'31.799


ハースとマクラーレン、そしてキミ・ライコネンアルファロメオが 

頭一つ抜け出している様子。

ルノートロ・ロッソが僅差で争っていて、

アントニオ・ジョビナッツィが駆るアルファロメオとレーシングポイント、

その後離れてウィリアムズ、という序列でしょうか。

 

 

ハースは速いですね。

オーストラリアGPでも「速いな」と思ったのを覚えています。

 

アルファロメオは、まだジョビナッツィがついてこれてない感じですが、C38はキミのドライビングとマッチしているのか、二戦ともに見事Q3進出。

ウィンターテストではフロントウイングの処理が話題になったアルファロメオ

昨シーズンの流れをうまく今シーズンにも持ってこれているようです。

 

そして驚きのマクラーレン

新人ランド・ノリスが二戦連続Q3進出。カルロス・サインツバーレーンGPでは予選7位で二台ともにQ3進出。

今季こそ、マクラーレンのマシンが速さを持っているという証明でしょうか。

ルノーワークスチームが何やらドタバタしているので、余計にマクラーレンの好スタートが目立ちます。

 

一方、鳴り物入りダニエル・リカルドが合流したルノーは迷走中。

モニターを通してもまったく速さが感じられないですね。

感じられるのは、リカルドへの異様な期待感。そしてそれが空回りしている様子。

ある意味今期の序列が昨年よりは良くないということが判明しているチームなので、

地に足をつけて挽回していってもらいたいものです。

 

トロ・ロッソは昨年との比較ではポジションを上げているように見えますね。

でも順位は12~13位、15位というもので、どちらかというと期待されたほどでもなかった印象です。

レッドブルAチームのピエール・ガスリーがイマイチなのでむしろ好調さがアピールされているようですが、

昨年のレッドブルAチームから流用されているシャシーなのであればもっと上に来てもいいんじゃないかと期待していたからでしょうか。

この位置をもう一段脱しないとトロ・ロッソは永遠のBチームで、優勝を狙うことのできないF1のグリッドを埋めるだけの存在、ドライバーの実践育成チームでしかありません。

そう思うと、このチームはどうなんでしょうかね?

 

ジョビナッツィがキミから差をつけられているのは、まだこの時点では判断がつきませんね。

昨シーズンのルクレールのように、シーズン途中からグンっと伸びてくることを期待ですね。

 

レーシングポイントは、やはり昨シーズン途中のオーナー交代が響いてしまっているのでしょうか。

直線番長的な印象も今年は見られず、文字通り中団グループの「・」(点)になってしまっているようです。

 

 

今シーズンとこれまでのシーズンで明らかに違うのが、クラスAとクラスBとの間に差がほとんどないことが挙げられます。
 
オーストラリアGPでは、5位ルクレールと6位ロマン・グロージャンとの間は0.348秒差。
バーレーンGPに至っては、5位マックス・フェルスタッペンと6位ケビン・マグヌッセンとの差は0.005秒差でした!
 
 
この辺りが第三戦中国GP以降にどうなっていくかが興味深いところですね。
 
今シーズンの主導権争いがどうなるか?
我らがホンダPUを積んだレッドブルが速いのか?
 
が一番関心あるところでしょうけど、
こういうところにも注目してみると、もっとF1が楽しめそうですね。
 
もう始まってます、中国GP!

 

 

予選をもっと盛り上げるには?

これ、どうなんでしょ?

うーん…

 

予選セッションが4つに分かれると、

今の3つのフォーマットと比べて

どこが良くなるんだろう?

 

そこがよく分からないのです。

 

 

 

確かに1回多くなる分、「何かが起こる確率」は高くなりますね。

 

でも、それ以外いま以上に盛り上がる要素はあまり思いつきません。

みなさんは、いかがですか?

 

 

レースで優勝を狙うことができるクラスAに属するチームにとっては

セッションが多くなることによるリスクの増加は好まれないでしょうし、

Q1、Q2は消化ラップですよね。

 

私の想像力不足かもしれませんが…

 

 

それよりも予選で変更してもらいたいと思っているのは

 

  1. Q3に進出したマシンは、Q2の最速ラップで使用したタイヤが決勝のスタートタイヤになるというルールの廃止。
  2. 1つのグランプリで、使用できるタイヤセットを増やす。
  3. 1つのグランプリで使用するタイヤセット申告制の廃止。

 

この3つ。

 

1.は この3つの中でもエンターテインメント性がある方かもしれませんが、

グリッド後方のマシンたちがそれほど恩恵を得たかと言えばそうでもないと思います。

 

2.新品タイヤがないという理由でアタックラップを制限するドライバーが依然として多いです。タイムが出ないから走らないのは理解できますが、走りを観に来ているファンとしては残念極まりない事態です。タイヤ供給量のせいで走る姿が観れないなんてバカバカしいかぎりです。

 

3.これ何か意味あるんですかね? このルールによってレースがおもしろくなったことなんて、覚えてないくらいありません。

 

2.3.はピレリがもっとお金を出せば解決することですしねw

 

 

閃きました❢

思いつきのアイデアで恐縮ですが、こんなのはどうでしょう?

 

→→→→→→→→→→→

90年代中頃まで採用していた予選2日制をあらためて導入

それぞれの予選順位をポイント制にして、合計ポイントが高い順にグリッドが決まるという形。

 

初日の方が路面状況も良くないし、セッティングも進んでいないので、

予選2日目よりも1日目の方に高いポイントを付ける

例えば、1日目の1位=22ポイント、2日目の1位=20ポイント。

 

同点の場合は、1日目に高いポイントを獲得しているドライバーが上にくる。

←←←←←←←←←←←

 

これどうでしょうか?

二回もタイムアタックが観れるのはファンとしてワクワクしませんか?

 

是非FIAに提案してみたいものです。

英語身につけなくちゃっ…

 

2019 オーストラリアGP #AusGP #f1 新人を追う~アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)

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早いもので開幕戦オーストラリアGPから一週間。

 

 

毎年ワクワクしながら臨むF1開幕戦ですが、

今年はいつも以上に興奮したグランプリになったんじゃないでしょうか。

 

1コーナー、3コーナーの大型クラッシュっていうような驚きじゃなくて、

珍しく純粋にレース展開にワクワクしたグランプリになりました。

 

 

フェラーリの大失速をはじめ、

今年のボッタスはやるのか?

レッドブル・ホンダの初優勝は? 

チャンピオン争いはマッチレースじゃなくなるか?

 

なんて話題がWebやSNSから不安の目にはどんどん入ってくることでしょう。

 

 

そして次の #Bahrain GP ではああなる、こうなる、そうあってほしい、

なんて妄想でいっぱいのことと思います。

 

 

それはそれで楽しんでもらいながら

ここでは2019シーズンのニューカマーたちに注目してみた次第です。

 

👉ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)

👉ランド・ノリス(マクラーレン

👉アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ

👉アントニオ・ジョビナッツイ(アルファロメオ

 

今シーズンは4人の新人がF1デビューを飾っていますね。

最近では多い方じゃないでしょうか。

 

それぞれ、どんなグランプリを過ごしたのか? 

今後のレースへの意気込みは?

彼らのコメントから探ってみたいと思います。

 

アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ

初回はホンダPUを積むトロ・ロッソを駆るアレクサンダー・アルボン。

 

出身国はタイ(!)

アジア人ドライバーが不在だったところにタイ出身のドライバーがエントリーしてきました。

 

タイ人ドライバーって今まで聞いたことないから「初」⁉ と思いきや

1955年のF1で乗ってたらしいですね。

そんな前のことまで追いかけられてません。

 

実に64年ぶりのタイ出身F1ドライバーです。

74歳以上の方々はご存知なのでしょうか?

 

日本で言えば、1987年に中嶋悟氏が

日本人パーマネントドライバーとしてデビューしたときと同じような「事件」

なのではないでしょうか?

 

出身のタイでは盛り上がってるんでしょうか?

 

www.thephuketnews.com

 

検索したところでは、めちゃめちゃ盛り上がってる感じが見受けられませんでした…

 

それもそのはずかもしれません。

アルボンはイギリスで育ち、イギリスのレースシーンで頭角を現し、

F1シートをゲットしました。

父親がイギリス人で、BTCCドライバーとして活躍していたようです。

 

しかし国籍は母方のタイを選択したようです。

盛り上がってない(不明)のは、そのせいかもしれません。

 

 

F1にたどり着くまでの経歴や

昨年成績3位となったF2での戦績は専門サイトに勝るはずもありませんので

お任せします。

   ↓

https://www.redbull.com/jp-ja/alexander-albon-profile

 

 

 

アルボンのコメントの移り変わりを

冬季テストからオーストラリアGPまで追ってみます。

 

冬季テストー2  3日目

 「自分たちにとって何が機能するのかを確認するためにたくさんのことを試せたから、成功に満ちたプレシーズンテストになっている。」

 

 

F2をしっかりチェックしてなかった筆者にとっては前触れもなく

突如名前が挙がってきたドライバーだったアルボン。

 

2019年のフォーミュラEにエントリー済みの状態から引き抜いてきた

っていうのが印象的でした。

 

レッドブル幹部にすれば

それだけダニエル・リカルドの移籍が想定外だったんでしょう。

 

そして冬のテスト。

記念すべきF1での第1周目でスピンをかますとは

なかなかなデビューを飾りましたね。

 

スピンを喫しながらも

全体的には身になるテストだったことが伝わってきますね。

 

オーストラリアGP 初日

そして本番。

テストのデジャヴを見ているかのように、アルボンはFP1でスピン。

しかも今度はマシンをウォールにヒット。

 

 

 チームの努力でFP2に参加できたアルボンは、初のF1セッションをこう語っています。

 

FP1でスピンした後は少し気楽に行くことにした。

スピードを取り戻してからはプログラムに沿って作業を進め、マシンでいくつか試した。タイムシートは別として、かなりタイトな中団グループの中でも僕らはかなり強そうだ」

 

スピンしたことを反省し受け入れつつも、それも含めて自信をつけていることを強調。それが体裁を保つためのものとはあまり感じさせないコメントになっていて、徐々に慣れてきて、速く走ることができているんだなと感じます。

 

オーストラリアGP 予選

「Q1の2回目のランがうまくまとまって、そこからリズムに乗れたんだ。」

「Q3を逃してちょっと悔しい。」

「ちょっと緊張するだろうし、今夜よく眠れるかどうか分からないけど! F1での初レースが楽しみでしょうがない。ダメージを受けないように気をつけて、いい結果を残せるようにがんばる」 

 

いいですね。

これまでについてきた自信がこの悔しさにつながっているんでしょうか。

 

F1でレースができることの嬉しさが隠せない感じがニューカマーらしくていいですね。既に完成された感が漂うシャルル・ルクレールフェラーリ)とはまったく違いますね。

 

オーストラリアGP 決勝

「Mixed feelings today! 今日は複雑な気持ちだ。最初のレース週末だったので、何を期待すればよいのかわからなかった」

「ポイントを獲得できたはずだと思うので、少し残念だが、よい経験になったし、相対的に言って、クリーンな週末を過ごすことができた」

 

アルボンのオーストラリアGPは「F1でレースをするための自信」

つけることができた機会になったのではないでしょうか。

 

オーストラリアGPの決勝については、どうしてもマックス・フェルスタッペン

第4期ホンダに初表彰台をもたらしたことがフォーカスされがちですが、

予選は2台ともにQ2進出、決勝ではダニール・クビアトが10位入賞と

トロ・ロッソの戦闘力もなかなかのものでした。

 

アルボンのコメントが今回のように自信が漲っていく様子がうかがえたら、

シーズンの中ごろからのレースがとても見応えありそうですね。

 

 

 

子どものようなアルボン

具体的にどこが、ということを説明するのが難しいのですが、

アルボンのコメントには無邪気さが根底にあって

F1に乗ることがいかに嬉しいかが伝わってくるようです。

 

記事を通してアルボンのコメントを読むと、とても好感が持てます。

実物もみんなから愛されるキャラクターなのでしょう。

 

お人よしだとレースの世界では勝てなさそうなのですが、

アルボンには是非活躍してもらいたいですね。

記憶に残るグランプリ オーストラリアGP編

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今週末はいよいよ開幕戦オーストラリアGP!

いや、本当に「いよいよ」ですね。

 

ワタシ個人としては2月のニューマシン発表から

2019年シーズンは始まっているわけですが、

グランプリで各チームの走りを堪能できると思うと

やはり気持ちの高ぶりが違います。

 

開幕戦。

いつかは実際に足を運んで

独特の雰囲気を味わってみたいものです。

 

 

勝手に記憶に残るオーストラリアGP


さて、今回のエントリーのテーマは記憶に残るオーストラリアGP。

 

ご存知のようにオーストラリアGPは1996年からメルボルン開催。

それまではアデレードで開催されてましたね。

 

個人的にはアデレードは好きだったんですけどね。

あの長いブラバムストレートエンドでの切り返すコーナーで見る

ブレーキングとオーバーテイクはなかなかのものでした。

 

ミハエル・シューマッハとデイモン・ヒル接触したコーナーを含む

連続直角ターンもどう抜けてくるかを見ているのが楽しかったです。

 

 

でも、ここでは現在F1が開催されてるアルバートパークサーキットに絞っています。

 
早いもので今年で23年目になるんですね。

 

たくさんのドラマがあったオージーGPですが

中でも筆者の記憶に残っているグランプリを3つ挙げてみたいと思います。

 

 

1.1998年


鬼才アドリアン・ニューウィーが初めて参加したマシンMP4/13。

ミカ・ハッキネン、デイビッド・クルサードは0.043秒差のワンツー。
 
対してフェラーリ=ミハエル・シューマッハ
ポールポジションから0.757秒差と大きく水を空けられた。
 
 
昨年はウィリアムズのジャック・ビルヌーヴに最終戦で逆転され、チャンピオンが手からすり落ちていった。フェラーリで3年目のシーズンは開幕ダッシュを決め、是が非でもチャンピオンを獲りにいく姿勢に燃えていた。
 
しかし、マクラーレンにあっさり前に行かれ、さらに冗談では済まされないほどの差。
 
ミハエルは結局決勝5週でエンジントラブルによるリタイア。
ステアリングを放り投げるミハエル。
意を決して望んだ開幕戦が何もうまくいかなかったフラストレーションが爆発したシーンが強烈な記憶に残っています。

 

www.youtube.com

※2分7秒辺りから
 
 
最近はステアリングを放り投げたままだと罰金取られたりするので、
なかなかドライバーの悔しさがそこで見られることはないので、
今見るととても新鮮です。
 


2.1996年


北米から来た大型ルーキーが、F1をあっさり凌駕してしまうんじゃないだろうか。

まだ走ってもいないのに、そんな思いで主にヨーロッパ出身のドライバーたちが小さく見えてしまったものです。
 
ワタシにとって期待と不安が入り混じったレースだったことを覚えています。
 
 
伝説のドライバーであるジル・ビルヌーヴの息子、ジャック・ビルヌーヴ。
インディカーシリーズのチャンピオンという称号を得てF1に殴り込んできました。
 
当時最強・最速のウィリアムズ・ルノーを駆って
デビュー戦ポールポジションという快挙。
 

www.youtube.com

※13分7秒辺りから
 
 
フジテレビ三宅アナの絶叫が実況ルーム内で響いているのがよく分かります。
 
ミハエル・シューマッハフェラーリに移籍したこのシーズンこそ
チャンピオン獲得の絶好のチャンスと目論んでいたデイモン・ヒルでしたが、
ある意味でミハエルよりも強力なライバルを相手にしなければならないことが判明した瞬間でもありました。
 
決勝はオイル漏れの兆候で惜しくも2位フィニッシュだったジャックでしたが、
十分にその才能と存在感を見せつけた、まさにジャックのための97年開幕戦でした。
 


3.1997年


実はこの件についてはちょっと記憶が曖昧なのですが、絶対にあったはず!! と脳がワタシに訴えています。

 
間違っていたらすみません…
 
YouTubeなどで映像を見つけることができれば良かったのですが、探せませんでした。
実家の奥からVHSを引っ張り出してきて確認する予定です。
そしたら追記で映像を載っけます!
 
 
先の2つとは趣が違うところで挙げた1997年のオーストラリアGP。
 
絶対優勝候補のジャック・ビルヌーヴは1コーナーでリタイアしたため
ハインツ-ハラルド・フレンツェン、デイビッド・クルサードミハエル・シューマッハの争いに。
F1初優勝に向けて快走していたフレンツェンは2ストップ。
これに対し、クルサードシューマッハは1ストップ作戦で対抗。
 
そのフレンツェンの2回目のピットストップ。
手間取って、ピット出口でどうなるか⁉
というときに、事もあろうにフジテレビ(地上波)はCMを敢行。
このレースの勝者を左右する瞬間は、日本では誰も見れなかったという事態が起こりました(はずです!)
 
フジテレビに入ったクレームの嵐については言うまでもありません。
 
 
*************
結果的には90年代後半の3シーズンが強烈にワタシの記憶に残っているということだったようです。
 
オーストラリアGPは開幕戦だけに、プレシーズンテストの出来事が
実際のレースではどうなのか? が見れる機会です。
それだけでもワクワクしますよね。
 
いつも、細かいことでも何ひとつ見逃さないよう目を凝らして見ています。
 
今シーズンは、特にプレシーズンテストでいろいろなことがあり、
それによるファンの妄想がいつになく広がっているような気がします。
(自分がそうなだけかもしれません)
 
開幕まで、あと3日ですね!
 
 

F1 2019シーズンに期待していること

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2019F1シーズンも開幕まであとわずか。

 

ワタシを含めたF1ファンにとっては期待に胸が膨らんでいて、

実は今が一番いい時期かもしれない〜

なんてことを春めいてきた昼下がりに感じながらこのエントリーを書いています。

 

 

みなさんも2019年シーズンに期待していることあるでしょう?

今年のプレシーズンテストはいつも以上に盛り上がったんじゃないでしょうか?

 

絶好調フェラーリが大きなクラッシュをした途端に

いろいろと今シーズンの先行きに疑問符がつき始めた。

 

メルセデスはテスト2で持ち込んだアップデートが正しく機能しているようで、

最終的には一発のラップタイムもフェラーリと遜色ないところまできた。

さすがチャンピオンと言わざるを得ない底力。

 

ホンダPUはこれまでにない好調さ。

テスト不完全燃焼のレッブルの本当の速さやいかに?

 

周りの目を覚ますような新生アルファロメオの速さ。

 

どこのチームも好調さを見せる中、4番手はどのチームが制するのか?

 

などなど。

テストではいろいろありました。

 

 

みなさんの思うところもあるでしょうが、

個人的に今シーズン期待していることをここに書き記してみたいと思います。

 

1. 王者メルセデス、そしてルイス・ハミルトンの陥落

なんといってもコレでしょう。

昨シーズンもコレ。

一昨年も同じ。

 

とにかく誰でもいいからメルセデスを、ルイスを王者から引きずり降ろしてほしい。

 

1つのチームが5年も6年も勝ち続けてる状況はやっぱり健全じゃない。

たとえそれが贔屓チームやドライバーだったとしても、

スポーツ自体のの盛り上がりには欠ける。

 

ミハエル・シューマッハが連覇していたときだって

最初の2年くらいは良かったけど、

その後ワタシは明らかにマクラーレン、ウィリアムズを応援してましたしね。 

 

この5年もニコ・ロズベルグが一度戴冠したからいいものの

ずっとハミルトンが勝っていたらF1を見続けなかったかもしれないなぁ。

 

もちろんメルセデスやハミルトンがいけないのではありません。

フェラーリレッドブルといったチャレンジャーが不甲斐ないのです。

 

王者には、負けない理由があるものです。

メルセデスは、たとえ同等、もしくは少しくらい劣るクルマであっても

それでも勝つ理由をちゃんと持ってるチームです。

 

イタリアのチームとスイスのチームは

そういう意味で勝てるチームになっているんでしょうか?

 

はたまた別のチームが?

 

 

 

2.第4期ホンダの初表彰台、そして初優勝

 

第3期は、雨の #HungarianGP でジェンソン・バトンが見事優勝しました。

 

 

でも乱戦の中の幸運だったので

いつも勝てる実力を手にしていたわけではありません。

 

運も実力のうちとは言いますが…

 

仮にその勝利を考えなければ、

実は最後の優勝は1992年シーズンの最終戦

ゲルハルト・ベルガーが勝利したアデレードまで遡ることになります。

 

実に26年。

四半世紀以上です。

自分で書いていて、時の速さに驚いています。

 

 

今シーズンは何といってもレッドブルとのタッグで大注目。

マクラーレンとのタッグで戦線復帰したときも大注目。

その後の大不振、不協和音でも大注目。

ホンダのF1活動は、いい意味でも悪い意味でも注目されっぱなしですね。

 

 

トロ・ロッソではなくレッドブルとのタッグが大いに注目されているのは

2度目の大きなチャンスだからではないでしょうか。

最後の…と言ってもいいのかもしれません。

 

勝利をあげることができるチームとのパートナーシップ。

ルノーは、なんやかんや言われ続けてもレッドブルで勝利をあげることができました。

そこにスイッチでホンダPUが載るのですから、言い訳はできません。

 

 

テストの報道ではホンダPUの好調さが強調されていましたね。

関係者のコメントも概ねポジティブなものばかり。

そんなニュースばかり見ていると今シーズン中の優勝も大いに期待してしまいます。

 

昨シーズンも、一昨年も、チャンピオンの候補にはなれなかったレッドブルですが、シーズンの早いうちからきちんと勝ってきましたからね。

 

一発の速さがフェラーリメルセデスと比較できなかったので

本当の速さを見るのはこれからですが、

それでも得意としているコースでは勝ちにくるでしょう。

 

 

開幕までに、以前鈴鹿から持ち帰ってきたホンダの旗を

探し出しておこうと思います。

 

 

3.ニコ・ヒュルケンベルグの初表彰台

そして、最後はコレです。

 

 

157戦で表彰台なし。(2018年アブダビGPまで)

 

これはもう金字塔ですね。

かつてミハエル・シューマッハが打ち立てた

 

▶︎ポールポジション 68回

▶︎優勝 91回、

▶︎ドライバーズタイトル 7回

 

と同類ですよね。

 

ミハエルの金字塔は、ハミルトンによって崩される可能性が出てきましたが、

こちらはまだまだ現役。現在進行形。

 

勘違いしてほしくないのですが、

ワタシはニコ・ヒュルケンベルグのことを買っています。

 

速いドライバーだと思っています。

 

なかなかチャンスに恵まれませんが、

毎年勝てるチームで走ってもらいたいと切に願っています。

 

 

 

ニコの場合、表彰台フィニッシュできそうなのになかなかできないところが切ない。

かつてのタイトルホルダーだったエイドリアン・スーティル

表彰台に上がれる実力のあるチームで走ることができなかったと思います。

 

ニコがタイミング良くルノーワークスに移籍できたのは

ワタシにとって非常に嬉しい出来事でした。

 

でも、同じニコ(ロズベルグ)の

突然の引退劇によるメルセデスワークスからの誘いに乗れなかったのは

残念極まりない出来事でした。

 

初めて勝てるクルマに乗れるチャンスだったのに…

 

 

ルノーワークスも4年目のシーズン。

5年でチャンピオン奪取という目標を掲げてましたが、

それを実現するにはさすがに今シーズン一度は勝っておかなきゃ…

と誰もが思っていることでしょう。

 

でもテストの状況を見てもそこまで期待できる状況じゃなさそうですね。

 

それでも、ニコの表彰台に関しては期待してもいいんじゃないかと。

前のクルマに何か起こったときに表彰台を得られるよう

常に三強のすぐ後ろのポジションをキープする。

 

これは期待できない話ではありませんし、

チームもドライバーもそれが現実的な目標でしょう。

 

ニコが初めての表彰台に上ることができたら、そこからルノーの躍進が始まる?かも?

 

そのときは盛大なお祝いをしたいと思ってます。

 

 

書くと一層楽しみになる

何を挙げるか大いに迷いましたが、

ワタシの三大今シーズンに期待していることでした。

 

みなさんの今シーズンへの期待はなんですか?

 

 

こんなブログを書いていると

開幕がどんどん楽しみになってきました。

 

ブログを書くのはそう言う効果もあるんですね。

みなさんも読むだけじゃなくて、書くともっと楽しみになりますよ。