f1のミカタ

クルマのテクニカルなことはあまりよく分からないF1ファンに読んでもらいたいブログを目指しています

今シーズンの推しは?

 

https://twitter.com/WilliamsRacing/status/109497693

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今シーズンはウィリアムズ推しにしようかな

ふと、今日思ったのです。

 https://twitter.com/WilliamsRacing/status/1094976935703257090https://twitter.com/WilliamsRacing/status/1094976935703257

 

2014年にマルティニとの大型契約で冠スポンサーを得て、

フェリペ・マッサバルテリ・ボッタスの2人にドライバーラインナップも一新、

PU時代初年度に強力なメルセデスを載せることになり、

前シーズンに5ポイントしか獲れなかったチームがまさかのコンストラクターズ3位。

 

優勝こそなかったもののポールポジションも獲得して、

暗黒時代に終わりを告げるかのような活躍で選手権3位。

 

古豪の完全復活復権か⁉︎

 

と思いきや、

次年以降快進撃は止まってしまい

気がつけば昨年はまた最下位…

 

マクラーレン・ホンダが大騒ぎされてる隙になんともできなかった。

 

アクティブサスペンションとアドリアン・ニューウィーで

勝利を欲しいままにしていた時代がウソのよう。

 

正直昨シーズンはレースに参加すらできてなかった。

レースを見ていたワタシも、このチームのことは意識の片隅にも入っていませんでした。


 

 なぜ今年ワタシは一転してこのチームを応援したくなったのか?

日本人特有の「弱きを応援する」というのとは違います。

 

調和のとれた美しいマシンに仕立ててくれていたマルティニは離れ、

プレシーズンテストに2日、だけじゃなくさらに半日間に合わず、

ニューマシンは走る前から駄作と噂され、

パディ・ロウは解雇の噂で持ちきり…

 

ここまで残念なシーズンインをするチームも珍しい。

 

あ、いや、

マクラーレンもそうだったかな?

 

でも、ウィリアムズは誰かさんのように

ムキになって(今のところ)自己防衛しない。

 

パートナーをコーナーに追い詰めることもない。

(まあ、ウィリアムズの場合はNO.1パワーソースだから責任転嫁もできないわけだが…)

 

ペースはまだまだ上がらないけど、

自分たちの状態を受け入れて

すべきことを黙々と進めてる。

 

 

そんな姿勢がワタシの心を打ったとでも言うのでしょうか。

これは応援しなきゃいかんと思い立ったわけです。

 

苦境に立たされながらも妥協せずに挑戦する姿勢

思えば昨年、クビサを正ドライバーに選んだときからワタシの心はこのチームに向いていたのかもしれません。

 

フェリペ・マッサバルテリ・ボッタスを擁した時期は

とうとうペイドライバーから脱却できて、ひとりのファンとして嬉しさを感じていました。

 

しかし三年後にランス・ストロールが来たときは

 

「どうしてまた過ちを繰り返す!?」

 

と嘆いていたものでした。

 

またチームの存続がパストール・マルドナド頼みだった暗黒の時代に

戻ってしまったかとどんよりした気持ちでいっぱいだったのを覚えています。

 

お金はいつ何時も足りない状態なのでしょう。

だからランスがレーシング・ポイント(フォース・インディア)に移ってしまうと

分かったときは悩みに悩んだことでしょう。

 

何とか新しいタイトルスポンサーを見つけてきて、

ドライバーについても妥協せず、

新しいシーズンに戻ってきたプライベートチームを、

ワタシを含めたF1ファンが応援せずにどうするのでしょう?

 

 

プレシーズンテストも最終日。

C5タイヤでもトップから2秒半落ちのタイムはかなり深刻だ。

 

 

でもマシンの素性の良さを信じて、

シーズン中の開発が大幅なゲインになることを期待して、

このチームに愛情を持って接していきたいと思ったのでした。

 

しかし…

f1-gate.com

緒戦まで残り約二週間。

待ち遠しいでございます。

 

 

プレシーズンテストは妄想オンパレードで楽しむべし

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プレシーズンテストも佳境

 2月とは思えない暖かさ。

もう春が来たかのように感じるのは

日本もスペインも同じみたい。

 

でも温暖な気候とは違って

F1のプレシーズンテストは日を追うごとにヒートアップしてきている模様。

 

 

待ちに待ってたF1シーンが

空気を切り裂くようなサウンドと共に

帰って来ましたね。

 

ワタシは例年とは違ってTwitterのタイムラインに流れてくる動画をとことん見ています。

そのおかげか、サウンドの印象が先行しているようです。

 

2014年にPU時代に入ってからというもの

F1サウンドも散々な言われ方をされてきました。

 

「意外といい音で走ってるじゃん」

 

というのが正直なところ。

ワタシは感心しました。

 

おかげで2019シーズンの開幕が一層待ち遠しくなった次第です。

 

 

良き時代

いやぁ、それにしてもいい時代になりましたね。

 

仕事の行き帰りにスマホで動画チェック。

編集入ってますがプレシーズンテストの走行シーンを、

タイムラグがないうちに見れるなんて素晴らしいことです。

 

 

走行シーンはなくてもタイミングモニターが垂れ流されてるし。

www.youtube.com

 

各種F1サイトでは走行シーンが動画で見れるし。

f1-gate.com

ドライバーの生の声を画付きで聞けるようになりましたし。

 

https://twitter.com/miezicat1/status/1098997706301861889

 

いやぁ、本当にいい時代になりました。

 

雑誌からしか情報が得られない時代を過ごしてきている者からすると

まさしく『進化』です。

 

F1が好きな人たちには、

是非、現代における文明の利器をフルに使って

シーズンインの前からシーズンを大いに楽しんでほしいものです。

 

 

 

実は一年で二番目にワクワクするのが今じゃないだろうか

さて、これはプレシーズンテスト2の3日目に書いてるのですが、

いやぁワクワクすることばかりですねー。

 

☑️絶好調フェラーリがまさかのトラブル。からのクラッシュで

一気に不安を掻き立てる。

☑️メルセデスが大幅アップデート導入が意味するのは?

☑️ガスリーがクラッシュ!レッドブル・ホンダは結局速いのか?速くないのか?

☑️キミのアルファロメオが印象深い!

☑️走りの話題があまりクローズアップされないハース。

 

などなど。

 テスト情報を連日見てるだけでワクワクが止まりません。

 

 

そして何が良いかって、

テストでは勝ちも負けもないこと。

だからネガティブな気持ちにならずに済むところがいいですね。

 

 

レースは、もちろん勝つチーム負けるチームが出てきます。

速さの優劣も明確になります。

誰もが分かるポイントがもたらされます。

 

勝負の世界だから当たり前なんですし、

一喜一憂するのがスポーツの魅力。

 

でもテストって、純粋に走りを楽しめる数少ない機会なんですよね。

 

「他のチームが何をしてるのか誰も分からない」

「他チームは燃料を積んで/軽くしていたのかもしれない」

「基本性能の確認だからタイムは関係ない」

「自分たちのプログラムに集中していた」

 

テスト中のドライバーからよく出てくるコメントはこんな感じでしょうか。

さすがにもういいよって感じですね。

みなさんも聞き飽きたかと思います。

 

ドライバーやチームはメディアの前ではこんなこと言ってますが、

実は他チームとの位置関係が分かってるのかもしれない。

でも世間的な体裁としてまだ分からないことにしています。

 

ファンはそういうところにヤキモキされられるわけですが、

結局テストはテスト。

答えが出るわけじゃないので、

分からない状態を逆手にとって

思う存分に楽しんでしまえばいいのです。

 

 

妄想オンパレード

自分が贔屓にしているチームやドライバーをとことん贔屓しちゃいましょう。

妄想をフル稼働させてしまいましょう。

 

「今年のフェラーリは、いつものテストの進め方とは違うようだ。今年こそは?」

「プレシーズンテストでメルセデスがここまでアップデートしてくるなんて。

この素早い判断はさすがチャンピオン。6連覇の期待大だな」

「テストの時のタイムは意味がないと言うけど、実際に速く走れなければタイムは出ない。アルファとトロ・ロッソは期待できるなぁ。」

 

など、それが正しいとか間違ってるとかじゃなく、

好きなように解釈して楽しめますよね。

 

だって、分からないんだから。

 

取材しているメディアの人たちも想像の域を出ることはなく、

マシンを走らせている本人たちも他との比較ができないんだから、

一般人の私たちには正確なことが分かるはずもありません。

 

 

「キミは、アルファのレーシングスーツの方似合う。」

ルクレールがもしかしたらフェラーリ初年度でチャンピオン争いをするかもなぁ」

「第4期ホンダがいつレースに勝つのか?」

 「万が一マクラーレンがレースに勝つことがあったら、フェルナンドはどういう心境になるんだろう?」

 

 

F1ファンみんながワクワクして、幸せな気持ちになれる。

それがプレシーズンテストなのです。

 

 

DAZNさん、フジテレビNEXTさん。

来年からは是非テスト走行もカバーしたください。

きっと需要あるはずです。

 

 

 

世代交代を見たF1 スペインGP

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2016シーズン第5戦スペインGP。
 
もう5戦目か。
いつものことだけど、シーズンが始まってしまうと、あっという間に時が過ぎるのがF1の特徴。だいたいいつもヨーロッパラウンドに入る頃にこう感じてしまうのはなんでだろうか。
 
さて、今回のスペインGPは、なんと言っても10代ドライバー歓喜の初優勝に尽きる。新たなスターの誕生だ。
 
予選Q3の一度目は電気が走ったような鮮烈な走り。
ルイス・ハミルトンが失敗、ニコ・ロズベルグも、メルセデスにしてはそれ程でもというとき、間に割って入ったタイムに正直驚いた。
 
まさに「来たっ」という感じ。
 
そして、決勝。ライコネンが真後ろについてからのおよそ20週を、ミスなく、隙も見せず、見事に走り切った。ライコネンの猛攻を抑えきった印象はあまり感じられなかったが、百戦錬磨のチャンピオン相手に、しっかりと走ったことは間違い無いだろう。
 
今シーズン初めて、最後までドキドキしてたレースでもあった。
 

最年長ドライバーの限界

そんな若者の大活躍の一方で、最年長ドライバーであるキミ・ライコネンに限界を感じざるを得なかった。
 
フェルスタッペンの真後ろにつくこと20週ほど。
コンマ5秒以内に近づくこともしばしば。
 
でも抜けなかった。
抜くどころか、まともに仕掛けられなかった。
 
 
今回はスタートの混乱や、前の二人の戦略ミスなどもあり、ライコネン2013年以来の優勝がかなり現実的になったレースだった。優勝争いじゃなくても、レース終盤に前を走るクルマに追いつく展開がよくあるライコネン
 
今まではその機会を生かせないままフィニッシュラインを越えていたことがほとんどだった。それは残り周回数が5周とか、10周とか、絶対的なチャンスが少ない場合が多く、チャレンジできなくても仕方ないと思うものも多かった。
 
でも今回は違う。
明らかに状況は整っていたのに、しかけなかった。
 
もちろんドライバーにしか分からない「理由」がたくさんあるんだろう。
そういうことがあるのは理解している。
でも、それでチャンピオンを獲れると思っているのだろうか?
 
レーサーは、とにかく相手の前に出たい人たちだ。どんな状況であれ自分が一番速いと信じていて、そこに機会が訪れた途端に突っ込んでいく人種なのだ。
中国GPでダニール・クビアトが1コーナーでセバスチャン・ベッテルのインに飛び込んだ件や、今回のメルセデスの同士討ちなどは分かりやすい例だ。
ダニエル・リカルドもレース終盤ベッテルにしかけた。
失敗には終わったけど、そこに賭けた。前を狙うレーサーとしての行動だ。
 
レーサーはそうでないと、レースに勝てないし、ましてやチャンピオンなど夢のまた夢だ。
 

チャレンジャーになりきれていない

フェラーリドライバーは、特に今年、とても大きなプレッシャーの下でレースをしている のだろう。マルキオンネがまた見に来ていたことにもそれが見てとれる。メルセデスが0点確定で、大幅に差を詰める大チャンスだからといって、抑えのレース をしてるようじゃダメだ。特に今回は明らかにトップを奪える位置にいたというのに。チャレンジがまったく見られなかったことに、ライコネンの限界を感じ た。
 
メルセデスの両ドライバーにある争いやクビアトショックに見られるなりふり構わない姿勢が、今のフェラーリにはない。だから、フェラーリは来季も同じラインナップでいくかもしれないけど、化ける気がしない。
 
ドライバーやチームは、チャンピオンシップを戦うとき、シーズン全体を見てレースを進めていく。でもそれはチャンピオン獲得が現実的な場合だけだ。
メルセデス以外はまだまだチャレンジャーにもなりきれていないのに、チャンピオンシップを見据えるのは、驕りじゃないか?
 
「流れ」が悪いのかもしれない。
でもその流れを断ち切るのは、自分たちの行動だけなのだと思う。
 
特にこれまでの5レース、フェラーリが振るわない何かがはっきり見えた、そんなGPだった。

クビアトショックは文化だ

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冷酷な仕打ち?

思わず「おっ!」と声が出てしまったニュースが、第4戦ロシアGP後に飛び込んできた。
 
「ダニール・クビアトがマックス・フェルスタッペンとスワップ
 
セバスチャン・ベッテルに二度突っ込んだことと、それがダニエル・リカルドにも悪影響を与えたことで、チームと話し合いの場を持つのは聞いていたが、まさかここまでのことになるとは思わなかった。
 
その後、詳細を知りたいといろいろニュースを見渡しているが、フェルスタッペンのことはたくさんあれど、クビアトに関することはほぼない。本人のコメントもない。
 

ヘルムート・マルコの陰謀

まぁクビアト本人にしてみればもちろんショックだろう。チームは認めてないが、これは降格だからね。働きが悪ければ降格とかいう前振りもなかったんだろうな。
 
これは明らかに、あのヘルムート・マルコの陰謀だ。レッドブルチームの実質的な支配者。将来のスター性があるマックス・フェルスタッペンを囲い込むために、ロシアGPのクビアトの状況を最大限に利用したんだ。虎視眈々と機会を伺ってたんだろうな。
 
セバスチャン・ベッテルレッドブルを去って、クビアトを昇格させたとき、声高にチームのドライバー育成プログラムが有効に機能していることをアピールしていたのは何だったのか?
 
これまでこんなシーズン中のスワップがなかったかというと、そんなことはない。
最近でこそあまりないが、80年代、90年代はちょこちょこあった気がする。
 
電撃的という意味では、ミハエル・シューマッハがたった1戦でフラビオ・ブリアトーレ率いるベネトンのレギュラーポジションを得たことを思い出される。厳密に言えばスワップではないけど、交換要員になったロベルト・モレノにとっては青天の霹靂だったろう。
 

やはりF1はトップ・オブ・トップの世界なのだ

F1を見ていると、外国の文化を、肌で感じることがある。
今回のこれもその一つ。
 
日本人はこの件をやり過ぎを感じる人が多いのだと思う。実際、筆者もそう感じている一人だ。
でも、F1の中にいる人たちは「ま、それも仕方ないよね」的な雰囲気だ。これについて公に否定的な発言したのはジェンソン・バトンくらいじゃないか?
 
日本と違って、外国では能力がないと判断された者に対しての扱いは冷淡だ。特にF1はものすごくスピードが速い世界だから、モロにそういう面が出る。
 
結果がすべて。
 
その言葉そのものを目の当たりにして、驚きを感じつつも、これぞ「THE 外国」だな、と思う自分もいる。
 
クビアトは、幸いにも「戦闘力のある」チームへの降格なので、逆にAチームを食ってやればいい。それでシーズンを終えたとき、どうなるかが楽しみだ。
 
そんなことを思いながら明日からのスペインGPを観よう。

ちょっと調子に乗りすぎた? フェラーリ

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独走か? 混戦か?

ニコ・ロズベルグが開幕から4連勝。
またもや追いかける側にドタバタがあり、ロズベルグとレースができなかった。
 
コースの外ではレースの魅力、そして人気を取り戻すための議論が活発であるというのに、それが無意味だと言わんばかりの展開で、すでに今シーズンも1/5が終わったということになる。F1の政治は皮肉という形で現れることが多い。
 
チームの片方にトラブル続出で、もう片方に何も起こらないなんてことはよく見られることだ。でも世間は今年、昨年以上にフェラーリメルセデスに勝負を挑む姿を期待していたはず。それなのにオーストラリアGPのスタート以外、まったくそういう場面が見られないままここまで来てしまっているのは、とても残念。
 
もう手遅れかもしれない。
4レースで、ロズベルグに対してキミ・ライコネンが57ポイント差、セバスチャン・ベッテルが67ポイント差。自力でこの差をひっくり返すには最短でも8レース以上もかかる計算だ。
 
フェラーリは「まだ残りレースがたくさんある」とか「メルセデスに近づいてる」、「速さはある」なんてことを言っている場合じゃない。次のスペインでメルセデスをまくらないと、フェルナンド・アロンソが在籍していた「悪くない5年間」の繰り返しになってしまう。
 

自信? 奢り?

こんな展開になってから言うのもなんなのだけど、フェラーリが今シーズンにかける期待が非常に高かったことに違和感は持ってた。楽観的過ぎると言った印象だ。
 
プレシーズンテストでフェラーリは連日のトップタイム。しかしそれはメルセデスと履くタイヤが違っていたのだから、当然だと分かっていたはず。でも、トップタイムを刻んだということが、どうしても大きな話題となってしまう。
 
テストで各チームが試すことは違うので、タイムの比較はなんの参考にもならないと分かっていながら、連日のトップタイムという響きはチームを浮かれさせてしまうだけの魔力がある。少なくともメルセデスより速く走れる可能性が大きいことが証明されたのだから。
 
そして、フィアット社長のセルジオ・マルキオンネも開幕戦からメルセデスに勝たなければならないとコメントしていたりなど、周囲が思っているよりも今シーズンのチャンピオンシップ獲得のお達しが非常に強かったのではないだろうか。
 
故に、ここまで明らかに失策を続けていても、「まだ残りレースは…」とか「メルセデスに近づいている」とかいう発言を繰り返しているということじゃないだろうか。一部、繰り返さざるを得ないというのが本音だろう。
 
 
シーズンも1/5が終了し、これからヨーロッパラウンドに突入する区切りに差しかかったので、ぜひ立て直したいところだ。
 
まずは目の前の一戦に集中してほしい。
それにはポールポジションを獲らなきゃ。